塾長の「俺の独り言」(1)


【テストの正しい使い方】
テストが返ってくると、まず目がいくのが点数ですよね。模擬試験とかであれば、次に偏差値でしょうか。
でも、点数よりも偏差値よりも、もっと注目すべき所があります。それは、答案自体です。
それは、どの問題が正解で、どの問題が不正解だったのかを教えてくれるありがたい紙。
正解の問題はどうでもいいです。ちゃんと分かってるってことなんだから、また今度も正解できます。
見るべきなのは不正解の問題です。覚えていないとか、思い違いをしているとか、とりあえず何かしらの不備があるから不正解になったんです。それをそのままにしておいたら、いつかどこかで似たような問題と出会った時に、また書けないとか、また誤った考え方をして同じ誤った答えを書いてしまうとかになりますよね。
点数を上げていく最も確実な方法は、返ってきたテストで不正解の問題を不正解でなくすことです。
覚えていなくて書けなかったなら、覚えればいいんです。考え方が分からなかったり思い違いをしていたなら、正しい思考に修正したらいいんです。そうしたら次からは正しい答えが書け、前は不正解だった問題が、次は正解に変わります。
その作業をテストのたびに繰り返す。不正解をどんどん潰していく作業をするのだから、正解できる問題がどんどん増えていきますよね。結果、点数が上がり、偏差値が上がる。
答案は、自分がどこを分かっていて、どこを分かっていないのかを的確に教えてくれる宝の地図。
点数や偏差値だけ見て一喜一憂して、そのままテストをほったらかしにしていませんか?宝の持ち腐れとは、このことです。